AIによる機械学習や音声合成の技術の向上によって、より自然な読み上げが可能になったことが背景にあります。

そんなフリーソフトや読み上げサイトをご紹介したいと思います。

音声読み上げとは

音声読み上げとは、デジタルで保存されたテキストデータを音声として読み上げる仕組みのことです。

これによってナレーターが読み上げて収録したオーディオブックなど以外での書籍や文章でも音声で聴くことが可能になります。

目の不自由な方には欠かせないものになっていますし、それ以外でも、本来目で見なければいけないテキストを音声で聴けるのは大きなメリットです。

仕事中や移動中も画面に目を落とすことなく「ながら聴き」ができますし、読むだけでなく音声で聴くことで記憶の定着などを図るのにも使えます。

もちろん容易な技術ではなく、近年特に発展してきたもので、システムやAIによって適切な音節の区切りや漢字の読みを判断したり、自然に聞こえる音声合成技術が合わさって可能となっています。

そして今では十分に実用的なソフトやサイトが充実してきている状況になっています。

テキスト読み上げフリーソフト5選

それではテキスト読み上げフリーソフトとして人気のあるものを5つご紹介いたします。

VOICEVOX

voicevox

オープンソースで開発が進められている高性能な音声読み上げソフトです。

文字単位で細かいイントネーションなどの調整ができるので、発表用の音声にもしやすいという特徴があります。

選べる声は複数ありますが、アニメ的な声のものが多いです。

メリット:

無料

高品質

デメリット:

設定に少し難がある

多少パソコンの能力を必要とする

棒読みちゃん

棒読みちゃん

その名前からも推測できるかと思いますが、昔からあるニコニコ動画やYOUTUBEでよく使われるような機械的な読み上げを行ってくれるソフトです。

特徴的で味のある読み上げなので、使い方によってこちらが最適という場合も多いかと思います。

メリット:

無料

パソコンの能力をそこまで必要としない

デメリット:

初期設定では自然な読み上げはできない

SofTalk

softtalk

シンプルなUIで非常に使い勝手に優れた音声読み上げソフトです。

わかりやすい画面なので、単純に入力した音声を読み上げさせるという作業がやりやすいです。

そんな中でも微調整も可能など機能性もきちんと確保されています。

メリット:

無料

デメリット:

選べる音声が少ない

Balabolka

balabolka

数ある読み上げソフトの中でも特に初期からある老舗と言えるソフトです。

とはいえアップデートされ続けていて性能は決して低くなく、機能も多く充実しています。

メリット:

無料

カスタマイズなども可能

デメリット:

初期だと使える日本語音声は1種類のみ

設定や操作はやや複雑

Panopreter

panopreter

とにかくシンプルなUIと機能で、ただ読み上げさせるといった用途の方には最適なソフトです。

それでも調整機能や音声データでの出力など必要な機能はきちんと抑えられているので、シンプルさを求めるなら一番です。

メリット:

無料(一部制限あり)

デメリット:

Windowsに入っている音声データを使用するため、日本語は4種類のMicrosoft音声しか選べない

テキスト読み上げサービスサイト5選

それではここからは、ダウンロードやインストールの必要がない、オンライン上でテキスト読み上げサービスを提供しているサイトをご紹介いたします。

Amazon Polly

amazon polly

Amazonの提供するWEBサービスAWS(Amazon Web Service)のひとつとして提供されているサービスです。

ディープラーニングによる非常に自然な読み上げが売りです。

利用には通常のAmazonのアカウントではなくAWSのアカウントが別途必要になります。

メリット:

1年間無料利用可能(500万文字/月)

高品質

デメリット:

2年目からは従量課金

日本語音声は3種類のみ

一部機能は言語での記述などが必要

音読さん

音読さん

シンプルでわかりやすいサイトで、トップページにあるテキストボックスに入力するだけとわかりやすいです。

SNSへの簡単シェアや画像上の文字を読み上げもできるなど、機能も充実しています。

メリット:

無料利用可能(無登録1000文字/月;登録後5000文字/月)

デメリット:

5000文字以上は有料

テキスト音声変換

text 音声変換

入力するだけですぐに音声に変換できるサイトです。

シンプルながら基本的な機能はきちんと押さえられています。

メリット:

無料

デメリット:

日本語音声は2種類しかない

かんたん!AITalk

簡単AItalk

筆王などで有名なソースネクストが販売している音声読み上げソフトのデモサイトになります。

出力などができませんが、1000文字まで自由に読み上げさせることが可能です。

他にはない関西弁での読み上げ機能が独特です。

メリット:

無料利用可能

デメリット:

ファイル出力不可

本格利用は製品版購入が必要

テキスト読み上げ

テキスト読み上げ

非常にシンプルな読み上げサイト。

入力して音声を選ぶだけで、読み上げが開始されます。

メリット:

無料利用可能

デメリット:

ファイル出力不可

ブラウザ依存のため使用ブラウザで使える音声が変わる(基本的には1~2種類)

まとめ

このように音声読み上げといっても読み上げの質や、機能性、無料で使用できる範囲などは様々です。

ご自身の使用目的を考えて、最適なサービスを利用してみてください。

そして、読み上げ用のテキストがぼやけて、高画質化にしたいとするとき、ぜひVanceAI画像拡大のテキスト修復機能モデルを使ってみてください。

この記事は役に立ちましたか?
Akaru
Akaru
「ググればなんとかなる」という言葉に非常に共感するアカルです。まとめた情報がお役に立てば幸いです。