フリーで利用可能な電子印鑑(Eシール)を作成するツールまとめ
テレワークやリモートワークの導入によって、電子印鑑の需要が高まっています。電子印鑑があれば、捺印するためだけに出社しなければいけないという手間も省けて便利ですね。ここでは、無料で利用できる電子印鑑を作成するツールについてまとめています。
1.電子印鑑とは
電子印鑑は、契約書や見積書などの各種書面データに、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを使って捺印する印鑑のことをさします。電子印鑑は、データ化された印鑑で大きく2種類に分けることが可能です。ひとつは印影データだけの電子印鑑、もうひとつは、電子印鑑に作成者や利用者などの情報を組み込んだものです。
2.電子印鑑のメリット
電子印鑑を使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。電子印鑑のメリットは、3つあります。
2-1.捺印業務がスムーズに行える
電子印鑑を使用することで、捺印業務がスムーズに行えます。綺麗に押印できず、やり直ししなければならないということもないので、作業効率があがると言えるでしょう。
2-2.コピー用紙やインク代の節約になる
書面に捺印する場合、印刷するためにコピー用紙やインクを使わなければいけません。電子データの場合は印刷する必要がない為、コピー用紙やインク代の節約にも繋がり、経費の削減が可能です。
2-3.どこからでも捺印できる
電子印鑑の場合、タブレット端末やスマートフォンなどからも捺印できるので、捺印するデータさえ確認できれば、どこにいても印鑑を押すことができます。捺印のために出社しなければならないという手間も省けます。
3.電子印鑑を利用する際の注意点
電子印鑑を利用する際には、セキュリティに注意する必要があります。フリーソフトやエクセルなどで作る印鑑データは、データの改ざんが行われてしまう可能性も高く、慎重に使用しなければいけません。
4.電子印鑑を作れるツール
電子印鑑の作り方は、無料ツールを使う方法と、有料ツールを使う方法がありますが、ここではフリーで使えるものをまとめておきます。
4-1.電子印鑑素材
電子印鑑素材は、複数の書体の電子印鑑データをダウンロードできるサイトです。すべての文字のバランスを整えている電子印鑑データで、市販の朱肉と同等のカラーを採用しているので、印刷した場合のデータも綺麗です。探している印鑑が無い場合は、リクエストもできます。
4-2.エクセル電子印鑑
エクセル電子印鑑は、エクセルシートに捺印できるフリーのインストールアプリです。エクセルシートを開いて、右クリックから簡単に印鑑を押すことができます。角印や認印の他、ビジネスシーンで利用されることが多い印鑑や、自分で作成した画像を印鑑として利用できるユーザー印機能も搭載されています。
4-3.クリックスタンパー
クリックスタンパーは、文字を入力すると自動で綺麗な電子印鑑に変えてくれるソフトです。レイアウトも自動で行ってくれるので、見やすい電子印鑑が作成できます。複数行の丸印や角印が作れるほか、押印日を自動設定してくれる日付印機能があるなど、便利に使えます。
4-5.おまかせ電子印鑑FREE
おかかせ電子印鑑FREEは、認印・三文判・データネーム印・ビジネス印・ユーザー印など
様々な印鑑を無料で作ることができるフリーソフトです。本物の印鑑に近づけるための様々な工夫がされているため、仕上がりにこだわりたい人におすすめです。有料版も用意されていて、アップグレードすることで、さらに本格的な電子印鑑を作ることが可能です。無料版からお試しして、アップグレードするか検討できます。
4-6.電子三文判
承認はんこのフリー版で、よくある苗字200印影が組み込まれています。ビジネス印は20種類使用可能となっていて、文書番号、承認者名、日付、承認者の所属などを組み込むことができます。
4-7.印鑑透過
印鑑透過は、2つの方法で電子印鑑を作ることができます。簡単に作りたい場合は、文字を入力するだけで、電子印鑑に変換したデータをダウンロードできます。社印を電子印鑑にしたい場合や、安っぽい仕上がりにしたくないという場合は、画像ファイルをスキャンして電子印鑑にすることも可能です。利用用途に合わせて使い分けしやすいです。
4-8.職印くん
職印くんは、電子印鑑を作成できるフリーソフトです。作成した電子印鑑は、クリップボードに転送されてデータに捺印できるようになります。
4-9.ハンコをスキャンして電子化する
フリーソフトなどを使用しないで電子印鑑を作る方法もあります。この場合、エクセルを使用して作ります。まずは紙に印鑑を押して、それをスキャンします。スキャンしたデータをエクセルファイルで開き、加工します。スキャンして取り込んだ印鑑データを、トリミングで必要な大きさに調整し、背景を透過させます。図の形式から透明色を指定することで、背景が透過されて電子印鑑のように仕上げることが可能です。最後に完成したデータを図として保存しましょう。これで、電子印鑑としていつでも捺印可能です。
まとめ
電子印鑑の作り方やおすすめのフリーソフトをご紹介しました。無料で使える電子印鑑はとても便利ですが、利用する際には会社の規定を守って使うようにしてください。