全世界の注目を浴びる「OpenAI」ってなに?その実態を詳しく解説!
世界有数のAI研究所として、人工知能を研究する非営利団体、OpenAI。名前は聞いたことがあるけれど、いったい何をしているのか、どんなサービスを提供しているのかご存じでない方も多いのではないでしょうか。
今回はOpenAIと、OpenAIが発表した”GPT-3”、提供されたプラットフォーム” OpenAI Gym”についてご紹介します。
「OpenAI」とは?
OpenAIは、イーロン・マスクなどのアメリカの起業家・投資家が集まって、2015年に設立された非営利団体です。人工知能の研究および、人工知能オープンソース化を推進するのが主な目的です。
いま注目される理由
発足からわずか数年足らずで注目されるようになったOpenAI。なぜそこまで関心を向けられているのでしょうか。
魅力的な研究内容
OpenAIの首席研究者であるイリヤ・スツケヴェル氏は、Twitter上でとある発言をしました。「今日の人工知能(AI)は意識を持ち始めているかもしれない。」
人間は人間、AIはAI、という考え方が世間では一般的ですが、AIが将来もたらす影響はいったいどうなるのでしょう。現在、スツケヴェル氏はこの奥深いテーマについて、研究を行っているとのことです。
大規模なサービス
オープンソースモデルというものは、資金的にも人材的にも個人では成立しなかった技術を、誰でも使えるようにするものです。例えば、意欲や知識があるのに資金力のないスタートアップ会社や研究者・エンジニアが最新技術を使いたい場合は、どうすればよいのでしょう。
OpenAIの製品を通して、個人であっても大企業を超えたサービスを作るのも夢ではありません。また、オープンソースを利用できる研究者やエンジニアが増えれば、さらにその可能性も広がるのです。
オープンソース化されたプラットフォームの提供
オープンAIは、今後人工知能が人間に脅威を与える恐れを危惧しています。そうならないよう、私たちが強化学習を研究するためのプラットフォーム”OpenAI Gym”を公開しました。
オープンソース化されており、誰でもインストールが可能で、ゲームや課題などをコンピューターに訓練させることができます。初心者でも強化学習を学びやすい環境になっているため、すぐにでも始めることができます。
OpenAIによって提供されたアプリケーション
OpenAIによって提供された有名な製品3つをご紹介します。
DALL-E
DALL-Eとは、自然言語処理と画像生成モデルを組み合わせたAIです。GPT-3のパラメーターを活用して、言葉・文章からイラストや写真を生成できます。
DALL-E 2
DALL-Eの後継モデルで、言葉との相関性や画質をさらに向上させました。AIもしくは人間のどちらが作成したか分からないレベルにまでアップデートされ、業界を震撼させました。
GPT-3
GPT-3は、深層学習を用いた言語モデルです。文章の生成や要約、質問への回答、翻訳などに活用されています。
最新発表されたAI会話システム「ChatGPT」
ChatGPTとは、GPT-3に改良を加えた”GPT-3.5”モデルをベースにした対話型言語モデルです。質問への返答や電子メール、エッセイの作成が可能で、研究段階のため無料で一般公開されています。現在、ユーザーは好きなだけ質問することができます。
AI技術を画像加工に用いるーーVanceAI
VanceAIとは、超解像度技術を用いたオンライン画像編集ソフトです。個人の方はもちろん、法人企業、プロカメラマン、アーティストなどに幅広くご利用いただいています。
VanceAI写真イラスト化
VanceAI写真イラスト化は、AnimeGANv2という顔写真のイラスト化に特化したAIモデルを使用しています。自撮り写真をたった数秒でクオリティーの高い似顔絵イラストに変換できるAIイラスト化サイトです。
VanceAI白黒写真カラー化
VanceAI白黒写真カラー化は、AI 着色技術とディープラーニングを使用して、古い写真に自然な着色を行うことできます。モノクロ家族写真や映画のスクリーンショット、歴史上の人物写真をカラーで蘇らせるのに最適なツールです。
まとめ
オープンソース化されたプラットフォームの提供は、私たちの学習機会がグンと伸びますよね。OpenAIの製品を上手く活用して、AIに秘められた可能性を解き放ってみませんか。